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nekoの夢見

扇→クバ→ミホ のまとめ


先日6月24日の『 クバ 』の記事から『 御穂須須美 』まで

もうちょっと深く掘り下げてまとめていきたいと思います。

(まとまるのか自信はありません)


■ウィキより 「ビロウ」

ビロウ(蒲葵、枇榔、檳榔)はヤシ科の常緑高木。漢名は蒲葵、

別名ホキ(蒲葵の音)クバ(沖縄)など。古名はアヂマサ。


ビロウの名はビンロウ(檳榔)と混同されたものと思われるが、ビンロウとは

別種である。


扇→クバ→ミホ のまとめ_d0160263_19482391.jpg


  ↑ nekoの家の近くの「ビロウ」 街路樹としてあちこちにあります


東アジアの亜熱帯(中国南部、台湾、南西諸島、九州と四国南部)の海岸付近

に自生し、北限は福岡県宗像市の沖ノ島。沖縄などでは庭木・街路樹に用いるほか、

葉は扇や笠に利用し、また若芽を食用にする。



淡島 自凝(おのごろ)島 檳榔(あぢまさ)の島も見ゆ 放(さき)つ島も見ゆ 

(古事記・仁徳天皇御製)


ビロウにちなむ地名として、枇榔島(宮崎県門川町、鹿児島県志布志市、

南大隅町)、蒲葵島(高知県大月町)などがある。


古代天皇制においては松竹梅よりも、何よりも神聖視された植物で、

公卿(上級貴族)に許された檳榔毛(びろうげ)の車の屋根材にも用いられた。

天皇の代替わり式の性質を持つ大嘗祭においては現在でも天皇が禊を行う

百子帳(ひゃくしちょう)の屋根材として用いられている。民俗学の折口信夫は

ピロウに扇の原型を見ており、その文化的意味は大きい。

扇は風に関する呪具(magic tool)であったからである。


とあります。沖縄のお土産物屋とかで売られてますが「クバ扇」

(クバオウジと発音)、私も1つ持ってますが、団扇(うちわ)や扇子

よりも扇ぐと風が強くて、手に馴染み、程よい重さで疲れない

優れものです。(^^


ウィキにもありますが、沖縄では「クバ」と言っていて自然神や

祖霊などを祀った聖地の名や神名には昔から「クバ」とつくもの

があります。


 コバウモリイベナヌシ  コバヅカサノ御イベ

 コバウノ嶽  クボー御嶽(うたき) などです。最も有名なのは

沖縄県北部の今帰仁村(なきじんそん)の「クボー御嶽」(くぼうのウタキ)

でしょうか。



http://rekibun.jp/6magirizenki.htmlより

■クボウの御嶽での祭祀が、今帰仁阿応理屋恵の祭祀場、つまり

国レベルの祭祀だったというのは『琉球国由来記』(1713年)に表れた

「君真物出現」と以下の祈願の趣旨から読み取れる。

クボウの御嶽での祭祀は村の御嶽での祭祀とは異なるレベルの祭祀で

あると位置づける必要がある。


  【今帰仁間切今帰仁村コバノ嶽】
   謝名村ニ、アフリノハナト、云所アリ。昔、君真物出現之時、此所ニ、
   黄冷傘立時ハ、コバウノ嶽ニ、赤冷傘立、又コボウノ嶽に、黄冷傘立
   時ハ、此所ニ、赤冷傘立ト、申伝也。

   首里天加那志美御前、百御ガホウノ御為、御子御スデモノノ御為、
   又島国之、作物ノ為、唐・大和・宮古・八重山、島々浦々ノ、船々往還、
   百ガホウノアルヤニ、御守メシヨワレ。デゝ


  【国頭間切辺戸村アフリ嶽】
    昔、君真物出現之時、今帰仁間切、アフリノハナニ、冷傘立。
    時コバウノ嶽ニ冷傘立、又あふり嶽 ニ立と、申伝也。神道記ニ曰。
    新神出給フ。キミテズリト申ス。出ベキ前ニ、国上之深山ニ、
    アフリト云物、現ゼリ。其山ヲ即、アヲリ岳ト云。五色鮮潔ニシテ、
    種々荘厳ナリ。三ノ岳ニ三本也。大ニシテ、一山ヲ覆尽ス。八九月ノ間也。
    唯一日ニシテ終ル。村人飛脚シテ、王殿ニ奏ス。其十月ハ、
    必出給フ也。時ニ託女ノ装束モ、王臣モ同也。鼓ヲ拍、謳をウタフ。
    皆龍宮様ナリ。王宮ノ庭ヲ会所トス。傘三十余ヲ立ツ。大ハ高コト七八丈、
    輪ハ径十尋余。小ハ一丈計。



とあります。現代語に要約すると、

  
 謝名村に、アフリノハナ(スムチナ御嶽)という所あり。昔、
 神(=君真物)が出現する時には、ここには黄冷傘(高貴な人の
 頭上にさしかざす絹張りの傘)が立ち、クボウの御嶽には赤冷傘が立つ。
 また、クボウの御嶽に黄冷傘が立つ時には、ここには赤冷傘が立つと
 申し伝えられている。 
  
http://webcache.googleusercontent.com/searchq=cache:xPQQ36U30S4J:mabo312000.ti-da.net/c88556_4.html+%E5%90%9B%E7%9C%9F%E7%89%A9%E3%80%80%E5%82%98&cd=9&hl=ja&ct=clnk&gl=jp より


今帰仁の「クボウ御嶽」とは、琉球国開闢「七御嶽」の一つであり、

「アマミク」(アマミコ、アマミキョ)との関係もあります。


ここに登場する『 君真物 』(キンマモン)または

『 きみてずり 』と呼ばれる神霊について、


http://www.pandaemonium.net/menu/devil/kinmamon.html

キンマモンは沖縄で信仰されている神であり、「君真物」と表記する。
この神は、遠方(海の彼方)から時を定めて来臨し、沖縄の最高神女
である「聞得大君」に依り憑く神である。
このことから、琉球神道の最高神であるとも考えられる。

この神は、名前の由来は、「君」「真」「物」に分解して考えると
わかりやすい。
「物」は、大神神社に祭られる大物主神の「物」と同じで、「精霊」
「霊威」「霊格」を意味する。
つまり、大物主は、「偉大なる精霊の支配者」となるわけである。この
「物」は後世では、「物の怪」などの意味として用いられるようになる。
「真」は、本当のなどの意味であり、「物」と組み合わせて「真物」と
なると神仏を意味する。転じて王、偉人の意となる。神の申し子の意味も
あったようである。

「君」は、琉球語では「神女」を意味する言葉である。また、「君」を
「君主」の意と解釈すると、大物主神と同様に「精霊の支配者」の意と
なる。柳田國男は、「海神宮考」のなかで、キンマモンは本来は
「正式な巫女」の意であるとし、それが次第に変化して神そのものを
指すようになったのだろうとしている。

キンマモンに関する伝承は、『琉球神道記』、『琉球国由来記』等に見える。
『琉球神道記』にはこのような伝承が書かれている。「昔、人がまだなかった頃、
天から男性神シチリキュ、女性神アマミキュが降りてきた、この二神は国を作った。
また、主の祖先、神女の祖先、土民の祖先を産んだ。そして、竜宮から火がもたらされ、
国が成熟し、人間も成長した。この時に人間を守護する神キンマモンが出現した。

この神は海底を宮とした。また、毎月出現託宣して所々の拝林に休んだ。」

キンマモンが海底を住居としていることから、ニライとの関係
読みとることが出来る。『琉球国由来記』の、久高島の項に、沖縄に
はじめて穀物や豆がもたらされた伝承がある。
それは、久高島の海岸に白い壷が漂着し、その中に
穀物や豆の種子が入っていたというものである。
その時に、「君真物出現、度々此山に託遊。誠に神遊の所と見へたり。
念願祈ければ験あり。それより御嶽を崇始と也。」とある。他にも国に
重要なことが起こる際は出現するともされている。

以上を総合して私見を述べてみたい。神としてのキンマモンは
もともと他の名、または名を持たない神や精霊のような存在であり、
具体的には「海の彼方から来臨するマレビト」であっただろう。
(聞得大君は、琉球王朝において太陽神の依りましとされるが、
これは、後世の変化であって本来のキンマモンは太陽神ではない
と思われる。)


※聞声大君:きこえおおきみ とは、琉球王朝時代、王の姉妹や后が

国の祭祀を司り、ノロ(国家レベルの神女)達の頂点に立った。

(役職名ですね)


上記に『 天から男性神シチリキュ、女性神アマミキュが降りてきた、

この二神は国を作った。また、主の祖先、神女の祖先、土民の祖先を

産んだ。そして、竜宮から火がもたらされ、国が成熟し、人間も成長した。

この時に人間を守護する神キンマモンが出現した。

この神は海底を宮とした 』とありますが、シチリキュとは

「シネリキョ」とも言うようで、アマミキュも同様に地方などによって

「アマミキョ」とか微妙に変化します。

ヤマトの神話の「イザナギ」 「イザナミ」のようですね。海底の宮とは

龍宮」だと思いますが、この海中から「」がもたらされた。とは

不思議ではありませんか?


喜屋武照真(きゃん しょうしん)氏の著書:「炎のめざめⅡ」

には、『 聞声大君にとりついて、国土と人民を守護する開闢神

とされ、琉球古神道の最高神である。竜宮と思われる海底の宮

を住家とし、国家の大事の時に出現する。という無数の琉球の

神々の中で、唯一の固有名詞を持った神である。

海底の宮とは、慶良間列島の屋嘉比島の海底リーフと

なっている海底火山口より
仰がれし神である。

琉球国開闢神の夫須美にあたる。 』 

と『海底火山』との関連が示唆されてます。

(※ 夫須美=フスミについては後ほど)


あまり知られてはいませんが、慶良間列島を「西」に望む

那覇空港と自衛隊基地の敷地内、そして空港を「北」に

見ると、「南」に位置する「瀬長島」に、「国軸」、「宇宙軸

と呼ばれる御嶽・拝所があります。沖縄には数千とも言われる

程数多くの「御嶽」「拝所」(=聖地)がありますが、その中

でも「国軸」(国の軸となるという意味だと思います)、「宇宙軸」

なる場所はここと、あと1ヶ所づつぐらいしかありません。(多分)

空港の側(北側)にも「フスミ大神」と「西天大神」と

石碑に彫られた御嶽があります。


続いて喜屋武氏の著書(炎のめざめⅡ)には、1992年、

琉球の岩戸開きとして富士山、白山、沖縄宮古島においての

神事の内容が書かれてます。



宮古の来間島(くりま)の洞窟にて「根の国、底の国に

坐す神々の岩戸開き(神起こし)」の神事では


喜屋武氏 「琉球の根の神と申しましても、未だ御神名

は伺っておりません」


神 「神々は多名ぞ。職の遂行によって称える神名も

ある。 真なる神は宗教はちがえども1つである。としている

考えは誤りぞよ。」

と答え、3日後に地盛(地名)の岩境に鎮座する。と告げます。

(来間島のこの地は、生誕・出生の地であり、『火』である。と

神は語っています)


P78 『 クリマの根の国底の国に坐す神は、「龍宮の火の神」

であり、元の元の火の神であるという
。この神は三日の後に

地盛の岩境に鎮座されるという。また、三日後に御神名も明らかに

されるという。琉球の神界においては、神事の三日目を「満産

といい、祝い事を行うのが常である。 』とあり、


三日後 『 われは国常立神の妻なり。 キンマンモノは

わが子なり。 くむは水である。 くむは月である。

くむは龍である。
 』と 『豊斟渟神(豊雲野神)』=『比津遅

姫大神』(ひつじひめおおかみ)である。と神名を明かします。



**************************

かなり迷走してますが、、、、(笑) 今テレビ番組「世界不思議

○□」をチラチラと見ながら書いていますが、今回は「韓国」の

特集みたいで、この前夢で主人のTシャツに「ナム」と書かれた

大きな名札がついていたのを見たのですが、番組の冒頭で

「ナム」とは韓国語で「男」の意味だ。と放送されてました。

伝統芸能?というのでしょうか、チマチョゴリを着た女性が

太鼓の音に合わせて朗々と物語を唄うように語るのですが

女性の手には「扇」がありました。

********************

吉野裕子女史によると(吉野裕子全集1 扇)、「扇」の元は

「クバ」にあり、「クバ」とは男根の象徴であり「神」が降り立つ

依り代である。と書かれています。



『 クバ 』 そこに降り立つ龍宮神としての『 君真物 』、そして

『海底火山』より出現し、『夫須美』(神)としての働きもある。

この君真物の母神(大地母神)は、根の国底の国から生まれ

た『 龍宮火の神 』(元の火の神)である『 豊斟渟神 』

そして、「夫須美」の意味がよく分からないのですが、

熊野権現の一柱「熊野牟須美」の「ムスミ」(結とも表記)

あるいは「クスミ」、「フスミ」とも共通するように感じます。




ウィキより

熊野権現とは熊野三山の祭神である神々をいい、特に主祭神である
家津美御子(けつみみこ)・速玉・牟須美(ふすび、むすび、または「結」
とも表記
)のみを指して熊野三所権現、熊野三所権現以外の神々も
含めて熊野十二所権現ともいう。

熊野三山は熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の三社からなるが、
当初は別個の展開をたどる。正史において、神名が確実に確認できるのは大同元年(806年)の
史料中にある記述で、天平神護2年(766年)付で速玉神と熊野牟須美神に
それぞれ4戸の神封を施入したとあるもので、これら2柱の神は今日の新宮に
比定される熊野神邑(くまのしんそん)に一緒に祀られていたと見られる。

**********************

ムスミ」の「ムス」は「生す」であると思いますが、記紀には

ほとんど活躍することのない造化三神の「神産巣日神」もまた

「生す」(ムス)の母神であるようです。


神産巣日神 天地開闢の時、天御中主神・高皇産霊神の次に高天原に
出現し、造化の三神の一とされる。本来は性のない独神であるが、
造化三神の中でこの神だけが女神であるともされる。また、
先代旧事本紀においては、高皇産霊神の子であるとも言われる。

大国主が兄神らによって殺されたとき、大国主の母が神産巣日神に
願い出、神皇産霊尊に遣わされた蚶貝姫と蛤貝姫の治療によって
大己貴命は蘇生する。

『古事記』では、少彦名神は神産巣日神の子である。

「産霊」は生産・生成を意味する言葉で、高皇産霊神とともに「創造」を
神格化した神であり、高皇産霊神と対になって男女の「むすび」を象徴
する神でもあると考えられる。
                       byウィキ


残りはまた後日に。
by nekonekonikuqu | 2010-07-03 22:22 | 夢解き・キーワード
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